クライネ・クローネ通信 大震災緊急号

Kleine Krone Mail Magazine Great Disaster Emergency Edition

www.kleine-krone.com

2011.3.30配信

このたび発生しました東北関東大震災では皆様、ご無事でしたでしょうか。
被災された皆様、大切な方を亡くされた方々には、心よりお見舞いとお悔やみを申し上げますとともに、
犠牲になられた方々のご冥福をお祈り致します。また被災地の少しでも早い復旧をお祈りしております。

舞踏会で、一緒に踊って笑った数日後の出来事に、ウィーンの友人たちから多数の心配メールが届きました。

特にヨーロッパではチェルノブイリの経験からか、原発のニュースに、ウィーンへ逃げておいで!と言う友人、
薬や、自宅を密閉してとガムテープまでウィーンから送ってくれた友人には、ありがたいを通り越して切羽詰まったものさえ感じます。
そしてメールの最後には必ず、「私達はいつもあなたと家族、国のことを祈り、心はいつもあなた達と一緒にいます」と
書き添えられてくるので、被災地の映像に涙もろくなっている私などは、涙してしまうのでした。

9.11後、ニューヨークでは人々が、以前より優しくなったと言われました。震災直後に自分は何もできないという
無力感に苛まれたのは私だけではないと思いますが、今、日本全国が、被災者のために何かしたいという気持ちに向かっています。

そして、クライネ・クローネとして、このような時に何ができる?すべき?をずっと考えました。

個人的にはできることなら現地に行ってお手伝いをしたい…でも現実には直接的には何もできません。
節電や、せめて義援金を送ることしかできないという無力感はぬぐえません。きっと多くの方がそうだと思います。
けれども一方で、イベントや企画を延期・中止にしてひっそりと過ごすことだけが「震災への配慮」、というのは少し
違う気がしたのです。
経済活動も何もせず家にいても、東北どころか日本全体の復興にいいことはないのでは、と。
家族を亡くし家を流された方々が復興に向け、涙を拭きながら頑張っていらっしゃる中、私たちも“できること”で、
元気になれることは?と考えました。
自身も都内の高層階でかなりの揺れに遭いましたが、自分や家族や皆様、ウィーン舞踏会に何度も参加された
仙台の方も無事であったことへの感謝、命がけで救助や原発復旧のために働いている方々への感謝の気持ちを
忘れずに、悲しい映像に涙したり停電や余震や地震症候群を抱える(自分も含め)毎日の中にも、ほんの少しでも、
少しずつでも、元気を持って頂ける時間を作ってもいいのではないかと、考えております。

最後に、昨年の「10周年記念イベント・ウィーンの夜会」にも来日してくれたマティアス先生から、
日本の皆さまへのメッセージが届いておりますので、ご紹介させて頂きたいと思います。
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親愛なる日本の皆さまへ!

テレビで今回、日本に起きた地震、津波そして原発被害のことを見た時は、私は本当にショックを受けました。
私の日本人の友人の安否を確認できるまで2日かかりましたが、全員無事だということがわかりました。
けれども、すべてを、そして命まで失ってしまった人々が多くいることも知りました。

私だけでなく私の家族や、日本に友人たちがいる私たちすべてにとって、大変悲しいことです。
私たち皆からの、祈りと、あなた方への思いを送ります。

どうかお大事になさってください、そして皆様に神のご加護があらんことを!
そして、少しでも早い復旧を信じています。

Matthias
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まだまだ、余震が続く毎日です。どうぞくれぐれもお気をつけ下さい。
長文メッセージをお読み頂き、ありがとうございました。

日本・オーストリア文化交流会〜クライネ・クローネ代表 
クローネマキコ